日和田川の源流の地域です。一位森八幡神社祭礼の御旅所となる祭場に57体の石仏が祀られています。
日和田牧地区の民家脇のイチイの木の袂に馬頭観世音菩薩が1体だけ、ひっそりと祀られている。
稲作の豊作を祈る神で、稲霊は巫女であるので、田の神は女神像が多い。宗教政策の干渉を受けることがなかったため、自然に成長した信仰である。
牧地区の山手水路脇にひっそりとたたずみ、集落を見守っている。
地元では「倉稲大明神(うがだいみょうじん)」と呼ばれている田の神である。「倉稲」は穀物・食物の意味で、穀物の神であり、特に稲霊を表している。
日和田地域では珍しい毘沙門天像合わせて3体の石仏が神真木農道脇のイチイの巨木の袂に祀られている。
眼前の蕎麦畑を挟んだ白樺林の向こうにあり、祭場にもなる聖観世音菩薩像と向かい合っている。
毘沙門天は七福神や四天王の1神であり、四天王として祀られる場合は、仏陀の住む仏国浄土を護る神々の司令官となり「多聞天」と呼ばれ、七福神の中では唯一、武将の姿をしている。
両脇に馬頭観世音菩薩を従えている。創建年代は不詳であるが、聖観世音菩薩像に「安永2年前」とある。
聖観世音菩薩は、一般的に「観音様」として知られ、地蔵様とともに庶民信仰の対象として最も親しまれた仏様である。多様な姿の観世音菩薩の中で、最も基本的な尊格で基本となる菩薩である。
ここは、日和田地区の例祭の御旅所でもある。
日和田地域の石仏は御嶽山の方向を向いている中で唯一反対方向を向いている。
牧の祭場の石仏群
57体
日和田牧地区の祭場であり、一位森八幡神社祭礼時の御旅所となる場所である。すべて、市道に背を向ける形で南側の御嶽山方向を向いている。
57体もの石仏が祀られており、中でも目に付くのは狐に乗り、怒りを炎に表現した火焔光(かえんこう)を背負って双翼を背に、宝剣と索(太い縄)を持つ、「秋葉大神」と「不動明王」である。「剣と索」は様々な欲望に惑わされる人びとの迷いを剣で断ち切り、欲の海に溺れる人々を縄で引き揚げて救済する仏様である。
明治9年(1876年)~大正7年(1918年)に建立。